賞与にも、健康保険料、厚生年金保険料、雇用保険料が発生します。保険料は労使折半で納付しなければなりません。
各社員に幾らの賞与を支給し、それぞれの社会保険料を計算し、国に納めるための手続きが賞与支払届となります。
賞与から控除する社会保険料の計算は賞与支給額の千円未満を切り捨てた額に健康保険料率、介護保険料率、厚生年金保険料率を掛けた金額になります。なお、健康保険は毎年4月に、厚生年金は毎年9月に保険料が増額されますので、控除額を間違わないよう注意が必要です。
賞与支払届の作成は簡単です。支給額を記載し、総括表を記載するのみです。なお、支給が無くとも賞与支払届の提出だけは必要です。
賞与からの源泉所得税の計算は、ちょっと複雑です。支給額から上記社会保険料を引いた金額に、賞与支給月の前月に支給した給与の課税支給額と扶養親族数から求める税率を掛けて算出します。税率は「賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表」を用いて算出します。
保険料免除期間中の賞与は保険料控除しない。届出も不要です。また賞与の支払いを受けた月に退職する場合は月末退職の場合を除き社会保険料の控除は不要になります。